問い合わせには返信したものの、次に誰が何をするのか分からない。見積書を送った後、確認の連絡が後回しになる。そんな場合に、案件ごとの担当者と次回連絡日を並べて確認するための管理表です。
「管理表」には現在の状態、「対応履歴」にはその都度行ったことを記入します。1件の相談・見積を1行にし、同じ相手から別の相談が来たときは、別の案件として管理します。
テンプレートでできること
| できること | 操作する場所 |
|---|---|
| 担当者・状況・次の作業を整理する | 管理表 |
| 今日の対応や期限を過ぎた案件を確認する | 管理表の「確認(自動)」列 |
| 次回連絡日や終了理由の記入漏れに気づく | 同じ自動確認列 |
| 電話やメールで対応した経緯を残す | 対応履歴 |
| 記入方法と表示の例を見る | 記入例 |
用意している範囲は300案件・500件の対応履歴です。この行数は今回のファイルの集計範囲であり、ExcelやCRMを選ぶ基準ではありません。期限の表示は確認の補助で、通知メールが届く機能ではありません。
配布ファイル:問い合わせ・見積フォロー管理表(.xlsx)
無料・メール登録なしで、ファイルを直接取得できます。HubSpotへの申込みも不要です。入力した顧客情報を当サイトへ送る機能はありません。Excel等を使う環境自体の利用条件は別です。
利用条件
- 自社業務・個人利用に使えます。自己利用のために改変することもできます。
- 再販売、ファイル自体の再配布、別サイトへの再掲載は禁止します。
- 動作や業務上の成果は保証しません。個別サポートはお約束していません。
対応環境と確認範囲
Windows版Microsoft Excelで、開封・再計算・保存・再開封、数式エラー0、入力候補とフィルターの表示を確認しています。確認日:2026年9月22日。
Excel for Web、macOS版Excel、共同編集は未確認です。また、全24条件をExcel実機で網羅した検査は行っていません。どのExcel環境でも同じ動作を保証するものではありません。
管理方法の記事と、このファイルの対応範囲
管理方法の記事と同じく、案件・担当者・次の作業・連絡日をそろえ、対応履歴を別に残す使い方です。ただし、v0.1はすべての管理項目を備えた台帳ではありません。
- 顧客IDと窓口担当者の独立した列はありません。「相手(会社・氏名)」へ記入する簡易版です。同じ顧客の複数案件をIDで束ねる運用には、別の顧客一覧が必要です。
- 「最終対応日」はあり、更新者は対応履歴の「対応者」へ残します。最終更新者専用の列ではありません。メールや見積書の所在は「参照メモ」に記入します。
- 受注・見送りは「終了」と終了理由で区別します。管理方法の記事で挙げた状況名を、そのまま入力候補へ追加したファイルではありません。
- 次回連絡の「不要」と理由を未終了のまま指定する機能はありません。未終了で日付が空なら「次回日未設定」になります。連絡不要の未終了案件を扱う運用には、この版はそのままでは合いません。警告を消すために架空の日付や「終了」を入力しないでください。
1. 最初は「記入例」を見て、空の管理表へ入力する
「記入例」はすべて架空の案件です。実務用の集計とは分けているので、例を消す必要はありません。実際の入力は「管理表」と「対応履歴」で行います。
案件IDには、Q-0001のように重複しない番号を付けてください。並べ替えた行の位置を案件番号にするのではなく、後から変えない番号として使います。
最初に、受付日、相手、相談や見積の件名、自社担当者、対応状況を記入します。その後、「次にすること」と「次回連絡日」を決めます。
| 項目 | 架空の記入例 |
|---|---|
| 案件ID | Q-0001 |
| 相手 | サンプル商事/担当A |
| 件名 | 定期点検の見積依頼 |
| 自社担当者 | 担当01 |
| 対応状況 | 見積送付済み |
| 次にすること | 見積内容について確認する |
| 次回連絡日 | 相手と決めた確認日 |
同じ担当者から別拠点の見積依頼が届いたら、Q-0002など別のIDにします。連絡先が同じことと、案件が同じことを混ぜないためです。
2. 対応したら、履歴と現在の状態を更新する
メールを送った、電話で条件を聞いた、見積内容を変更した。その都度「対応履歴」に対応日・案件ID・対応者・行ったこと・相手の回答を追記します。
続いて「管理表」の対応状況、最終対応日、次にすること、次回連絡日を更新してください。履歴を書くだけでは、管理表の状態は変わりません。
見積への返事を待つ間も、「顧客回答待ち」のまま放置せず、いつ確認するかを決めておく使い方を想定しています。「保留」も同様です。
3. 期限と記入漏れを確認する
管理表の右端にある「確認(自動)」列には、その行で先に確認したいことを1つ表示します。
| 表示 | 確認すること |
|---|---|
| 期限超過 | 基準日より前の連絡日が残っています。既に対応していれば、記録を更新します。 |
| 本日対応 | 次回連絡日が基準日と同じです。 |
| 次回日未設定 | 未終了の案件に、次回連絡日が入っていません。 |
| 必須未入力 | 案件ID・受付日・相手・件名・担当者・状況を確認します。 |
| 案件ID重複 | 別の行で同じ番号を使っていないか確認します。 |
| 終了理由未入力 | 終了にした案件の理由を記入します。 |
表示は優先度順です。例えば担当者が空欄なら、まず「必須未入力」が表示され、修正後に期限などの確認へ変わります。期限超過の表示件数だけを「すべての要対応件数」と考えず、「要入力・要確認」も合わせて確認してください。
通常の基準日は、Excelで開いた環境の日付です。「記入例」だけは表示を比べられるよう2026年9月22日に固定しています。日付を文字列として貼り付けると判定できないことがあるため、年・月・日が日付として入力されているか確認してください。
v0.1では、開いた直後には見出しのフィルターボタンが表示されません。表の中を選び、Excelの「データ」から「フィルター」を有効にして使います。ウィンドウ枠も固定済みではないため、必要に応じて表示設定を行ってください。
4. 終了理由を残してから、案件を閉じる
受注、失注、相談の取り下げなど、終了した理由を管理表と履歴に記録します。その後で状況を「終了」にし、次の作業を「なし(終了理由は履歴へ記録済み)」とします。
記録を残す前に「記録済み」と書かないことが大切です。終了した案件も、後から経緯を確認するために行をすぐ削除せず、社内の保存ルールに従って扱います。
このテンプレートに含まれない機能
問い合わせメールの自動取込・自動返信、HubSpotへの自動登録、期限を知らせるメール、利用者ごとの細かい権限管理はありません。マクロや外部データ接続も含めていません。
表のフィルターと数式による確認を使うためのファイルです。1人で編集する運用を基本とし、複数人で使う場合は、保存先、編集担当、権限、バックアップを先に決めてください。
列や行を増やす場合は、数式・入力候補・集計範囲の修正が必要になることがあります。初版の範囲を超えたからという理由だけで、有料CRMを選ぶ必要はありません。
管理表を整えても負担が残る場合
まずは、誰が記入するか、いつ更新するかを決めて使ってみてください。管理方法そのものは問い合わせ・見積後の対応を管理する方法で説明しています。
案件ごとの履歴や担当者の共有が今の管理方法では難しい場合は、Excelを続けるか、CRMへ移るかの判断基準へ進めます。このテンプレートを使うためにHubSpot等へ契約する必要はありません。
この版について
初版はv0.1(2026年9月22日)です。数式の代表条件とファイル構造を作成環境で検査し、管理方法の記事とも照合しました。Windows版Excelの確認には16.0.19127.20800と検査用コピーを使用しました。配布するのは、検査で再保存したコピーではなく、元のv0.1ファイルです。
本稿の記入例は説明用で、導入時間や業務改善効果の実測結果ではありません。入力済みの顧客情報や認証情報を、問い合わせ窓口やチャットへ送らないでください。